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GridDB-4.1-CE-RELEASE_NOTES_ja.md

File metadata and controls

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GridDB CE 4.1

変更点

GridDB CE V4.1の主な変更点は以下のとおりです。

  1. オンライン増設

    • 稼働中のクラスタに対して、無停止でノード増設やノード切り離しを行うことができます。
  2. 空間型

    • データ型として空間型が追加されました。また空間索引も利用できます。
  3. 時系列圧縮

    • 時系列データに適した圧縮を時系列コンテナで利用できます。
  4. カラム数の上限値の拡大

    • コンテナで扱えるカラム数の上限値を拡大しました。従来はカラム数の上限値は1024まででしたが、V4.1からは上限値は1024~32,000個になります。(ブロックサイズの設定やコンテナのカラム型による)
  5. 動的なスキーマ変更(カラム追加)の改善

    • コンテナの末尾へのカラム追加において、カラム追加処理中のコンテナへの同時アクセスが可能になります。V4.1より前のバージョンではコンテナのスキーマ変更処理中に、他から同じコンテナにはアクセスできませんでした。また、末尾へのカラム追加の処理を高速化しました。

オンライン増設

クラスタ運用中にメンテナンス等のために、オンラインでノード切り離したり、メンテナンス完了後に組込む操作ができます。さらには、システムを増強するためにノードを追加することもオンラインでできます。

運用コマンドのgs_appendclusterやgs_leaveclusterなどを使って操作を行います。

空間(GEOMETRY)型

空間型のデータは地図情報システムなどでよく利用されています。

GEOMETRY型には、WKT(Well-known text)を用いてデータを記述します。WKTは、地理空間に関する情報の標準化などを推進している非営利団体OGC(Open Geospatial Consortium)にて策定されています。GridDBでは、コンテナのカラムをGEOMETRY型に設定することで、WKTで記述された空間情報をカラムに格納できます。

GEOMETRY型には以下のWKT形式のデータを登録できます。

  • POINT
    • 2次元または3次元の座標により生成される点。
    • 記述例: POINT(0 10 10)
  • LINESTRING
    • 2つ以上の点により表現される、2次元または3次元空間上の直線の集合。
    • 記述例: LINESTRING(0 10 10, 10 10 10, 10 10 0)
  • POLYGON
    • 直線の集合により表現される、2次元または3次元空間上の閉じた領域。POLYGONの頂点は反時計回りに指定します。POLYGON内に島をつくる場合、内部の点は時計回りで指定します。
    • 記述例: POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))、POLYGON ((35 10, 45 45, 15 40, 10 20, 35 10),(20 30, 35 35, 30 20, 20 30))
  • POLYHEDRALSURFACE
    • 2次元または3次元の座標により生成される点
    • 記述例: POLYHEDRALSURFACE (((0 0 0, 0 1 0, 1 1 0, 1 0 0, 0 0 0)), ((0 0 0, 0 1 0, 0 1 1, 0 0 1, 0 0 0)),((0 0 0, 1 0 0, 1 0 1, 0 0 1, 0 0 0)), ((1 1 1, 1 0 1, 0 0 1, 0 1 1, 1 1 1)),((1 1 1, 1 0 1, 1 0 0, 1 1 0, 1 1 1)),((1 1 1, 1 1 0, 0 1 0, 0 1 1, 1 1 1)) )

GEOMETRY型を利用した演算は、APIやTQLで実行できます。

TQLでは2次元、3次元の空間を定義する空間生成関数と空間型データ間での演算の関数を提供します。TQLではコンテナ内のGEOMETRY型のカラムと指定した空間データで演算を行いその結果を以下のようにして得ることができます。

SELECT * WHERE ST_MBRIntersects(geom, ST_GeomFromText('POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))'))

時系列圧縮

時系列コンテナは、データを圧縮して保持することができます。圧縮オプションの指定は時系列コンテナ作成時に指定します。データを圧縮することでメモリ使用効率を上げることができます。

圧縮オプションには次の指定ができます。

  • HI :誤差あり間引き圧縮方式
  • SS :誤差なし間引き圧縮方式
  • NO :無圧縮

ただし、圧縮オプションが設定されている時系列コンテナに対しては、以下に示すロウ操作を行えません。

  • 指定ロウの更新
  • 指定ロウの削除
  • 指定時刻より新しい時刻のロウが存在する場合の、ロウの新規作成

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